陽光桜が初めて開花 平和の願い込め植樹 瀬戸内町網野子

2018年04月12日

瀬戸内町網野子で陽光桜開花①縦180411栄 瀬戸内町網野子の戦没者慰霊碑近くに植えられた陽光桜が10日、初めて開花した=写真。昨年3月、戦没者遺族の願いを受けて植樹した20本のうちの1本。住民は平和の願いを込めた桜の開花を喜んでいる。

 陽光桜は日本原産の交雑種。愛媛県の元教諭高岡正明さん(故人)が戦時中、「桜の下に帰って来い」と送り出した教え子たちへの悔恨の思いと、平和への願いを込めて作り出した。寒さにも暑さにも強く、世界各地で植栽されている。

 網野子の苗木は、陽光桜の普及に取り組む特定非営利活動法人日本さくら交流協会から出身者を介して届き、集落住民が慰霊碑近くに3本、国道近くに17本植樹した。同集落の森幸尚さん(70)は「桜を作った高岡さんの思いが通じた開花では。先人たちも喜んでいると思う」と話した。