1642点を 蔵出し 企画展「奄美大島・徳之島の自然」 県立博物館
2018年10月03日
【鹿児島総局】「蔵出し博物館 奄美大島・徳之島の自然」と題した企画展が鹿児島市の県立博物館で開かれている。15万点に及ぶ収蔵品の中から、動植物の標本や剥製など1642点を展示。豊富な資料を通して、自然の成り立ちや保護活動を学ぶことができる。
世界自然遺産登録を目指す両島の自然に理解を深めてもらおうと開催した。長船祐介・主任学芸主事は「今後は県内外で注目度が高まる地域。まずは県民に身近に感じてもらえるよう分かりやすい展示を心掛けた」と話す。
地質、植物、昆虫、動物と4コーナーに分けて資料を並べ、解説を加えた。オカヤドカリなどは実物を紹介し、県本土には生息していない生き物を間近に観察することができる。
博物館は奄美の森で見つかったり、交通事故に遭ったりしたさまざまな動物の死骸を展示用の剥製にしている。中には国の天然記念物に指定されているケナガネズミやオーストンオオアカゲラの剥製も。細部まで再現された一点一点の前で足を止め、じっくりと見学する来場者の姿が見られた。
企画展は入館無料、11月25日まで(午前9時~午後5時)。