「シマは世界の宝」
2014年10月06日
芸能・文化
奄美郷土研究会(大津幸夫会長)の第348回例会が5日、奄美市の県立奄美図書館であった。今回は奄美各地で集落遺産を調査している中山清美さん(62)=考古学・奄美市笠利町=が「地域コミュニティー奄美遺産の取り組みについて」をテーマに講演。「私たちのシマ(集落)の宝は世界の宝になる」と強調した。
中山さんは「世界自然遺産登録が目的ではいけない。国立公園化や世界自然遺産は日本政府やユネスコが認める資産リストだけの意味。シマ遺産や奄美遺産は、動産や不動産の全てを含めた宝物。保護し、継承する必要性が問われている」と問題提起した。