「奄美へ」展始まる 島内外作家の個性豊かな作品 田中一村記念美術館

2025年03月04日

芸能・文化

田中一村記念美術館で開かれている「奄美へ」展=2日、奄美市笠利町

奄美大島や北海道、関東で活動する作家ら6人による作品展「奄美へ」(同実行委主催)が1日から、奄美市笠利町の田中一村記念美術館企画展示室で開かれている。絵画や写真、染織、現代アートなど、個性豊かな作品が展示されている。23日まで。

 

2022年に同美術館で開かれた「8人のモノトーン展」のメンバーのうち6人による作品展。

 

奄美市在住で画家の畠理弘さんと、いずれも島外在住で、写真家の長見有方さん、古賀亜希子さん、造形家の田島木綿さん、染織作家の伊藤昌代さん、アーティストの鈴木純子さんの6人の作品が展示されている。

 

会場では大作の油絵が目を引くほか、奄美の海岸に漂着したプラスチックなどを材料とした魚型の立体アートや、島でなじみのある文字、絵が印刷された段ボール紙で制作した郵便ポスト(段ボール造形)など、それぞれの作家が「奄美の光と風に触発されて制作、撮影した」という独創的な作品26点が展示されている。

 

主催団体代表の畠さん(76)は「力量のある方々の協力で、素晴らしい作品展になっていると思う。島の子どもたちにもぜひ見に来てもらい、自分の感性を磨いてほしい」と話した。

 

「奄美へ」展は期間中、午前9時~午後6時まで開催。最終日の23日は午後4時まで。企画展示室への入場は無料。