「歌の収穫祭」楽しむ 恒例のフユウンメコンサート 県奄美パーク

2023年12月04日

芸能・文化

島唄で開幕したフユウンメコンサート=3日、奄美市笠利町

奄美市笠利町の県奄美パークで3日、収穫を祝う奄美の年中行事「フユウンメ(冬の折り目)」にちなんだコンサートがあった。島内の家族連れや観光客ら約250人が来場し、島唄やゴスペルなど多彩な歌のステージを楽しんだ。

 

コンサートは同パーク主催の恒例イベント。ステージは第42回奄美民謡大賞(南海日日新聞社、奄美市教育委員会共催)で民謡大賞に輝いた瀬戸内町出身の唄者・里朋樹さんと、奄美市笠利町出身の唄者でシンガー・ソングライターの楠田莉子さんによる島唄で開幕。奄美大島南部の「ヒギャ節」と北部の「カサン節」のハーモニーで観客を魅了した。

 

夫婦ユニットのYuzukana、島内のゴスペル愛好家らで結成するアマゴス、徳之島の「シンガーソングファーマー」禎一馬さんと奄美群島を拠点に活躍するアーティストたちが続き、多彩な歌で会場を盛り上げた。

 

千葉県から旅行で訪れた浦海浩二さん(48)は、昨年東京都であったイベントで里さんの島唄を聴いて奄美大島のファンになり、今年3回目の来島。コンサートで多彩なステージを堪能し「きょうも最高だった。夜は島唄が聴ける居酒屋を予約したので、帰るまでたっぷり楽しみたい」と笑顔で話していた。