大山さんがPV撮影 今秋発売予定の新曲で 沖永良部島
2020年07月05日
芸能・文化
【沖永良部総局】沖永良部島出身の歌手、大山百合香さん(36)はこのほど、自ら作詞した新曲「花ノしずく」のプロモーションビデオ(PV)の撮影を同島で行った。撮影を終えた大山さんは「ふるさとへの感謝の気持ちを込めてつくった楽曲。PV撮影は島以外考えられなかった。島のいろいろな表情を映像に収められたので、PVの完成が楽しみ。秋には皆さんに今回の映像と楽曲を届けたい」と語った。
実家が花の生産者だという大山さんは「花があるおかげで今の自分がある。地元の先輩に、島は花の取り引きで貧しい時期を乗り越えたとも教えられた。歌詞には花への敬意を忘れてはいけないという思いも込めた」と話していた。
撮影は6月22~25日の4日間、和泊町のフーチャや半崎、知名町の住吉暗川や田皆岬などで行った。「太陽の下の鮮やかな色彩の風景に加え、タイトルに『しずく』とあり、雨粒の映像も必要だった」と大山さん。期間中は雨や晴天など、さまざまな場面を撮影でき「神がかり的に天候に恵まれた。半崎で夕日に照らされて撮影した時は感動して自然と涙が出た」と振り返った。
同曲の作曲者は「島唄」などで知られるTHE BOOMの宮沢和史さん。宮沢さんに直接依頼したという大山さんは「宮沢さんと一緒に楽曲をつくるのは長年の夢だった。ふるさと沖永良部島を歌う楽曲で夢がかなってうれしい」と喜んでいた。
同曲は5年ぶりとなる今秋発売予定のニューアルバムに収録する予定。「これからレコーディングがある。アルバムの中心になる歌なので、すてきな楽曲に仕上げていきたい」と語った。