大島高校吹奏楽部が引退コンサート
2020年06月16日
芸能・文化
県立大島高校吹奏楽部(山角伊世顧問、部員42人)は14日、奄美市名瀬の同校体育館で「2020引退コンサート」を開いた。新型コロナウイルスの影響で思うように練習できず、演奏会やコンクールなども中止となった生徒たちにとって、1年生から3年生まで全員がそろう最初で最後の公演。3年生14人は思いを込めた演奏で3年間の活動を締めくくった。
感染防止のため、観客は保護者に限定し、時間も30分と規模を縮小した。トランペットによる五重奏「オリンピック東京大会ファンファーレ」に続き、「銀河鉄道999」「宇宙戦艦ヤマト」のメドレー、フィンガー5コレクション、同校定番の「テキーラ」を次々と披露。息の合った演奏に加え、華やかな衣装や軽妙なトークでも観客を楽しませた。
後半はNHK平昌五輪のテーマ曲「サザンカ」を合唱。涙ぐみながら歌い上げた生徒たちに、会場から温かな拍手が送られた。
演奏後は後輩たちから3年生へ、これまでの感謝や受験に向けた応援メッセージなどをつづった鉢巻きと花束がサプライズでプレゼントされた。
公演を終え、勝沙美玲(すみれ)部長(18)は「最後に自分たちの音楽を発表する形がとれて本当にうれしい。支えてくださった方々には感謝の思いでいっぱい。これからの人生でも吹奏楽部で学んだことを生かして頑張っていきたい」と晴れやかな笑顔を見せた。