奄美の「食」を堪能
2019年02月24日
芸能・文化
第10回「奄美黒糖焼酎と農林水産物を楽しむ会」が22日夜、奄美市名瀬の集宴会場であった。島外、県外からの赴任者も含め180人が参加。黒糖焼酎のグラスを片手に地元の農林水産物を使った料理や加工品を味わい、唄や踊りとともに奄美の夜を満喫した。
奄美黒糖焼酎振興会議、大島本島地区農産物地産地消推進協議会、大島地域かごしまの食交流推進協議会、奄美群島水産振興協議会の主催。県大島支庁の松本俊一支庁長はあいさつで「昨年は黒糖焼酎が国際的なコンクールで最優秀賞を受賞するなど、世界的な注目が高まっている」と述べ、奄美への追い風を期待した。
会場には奄美群島の11蔵元の試飲ブースや地場産品の試食コーナーが並び、各テーブルではトビンニャ(マガキガイ)やウンギャルマツ(アオダイ)、ターマン(田芋)といった奄美ならではの食材を使った料理が提供された。
焼酎が当たる抽選会や地元アーティスト15人によるステージもあり、参加者は焼酎やごちそうに舌鼓を打ちながら交流を広げ、楽しいひとときを過ごした。
鹿児島市から奄美市へ赴任して3年目という県大島支庁の中野博紹さん(25)は「ウンギャルマツの刺し身やターマンのコロッケが特に気に入った。黒糖焼酎は料理をおいしくさせるのでつい食べ過ぎてしまった」と笑顔。
モンゴル出身の留学生、ガンバット・サランチメグさん(30)は「モンゴルでは40度のお酒を割らずに飲むので、水や氷を入れる飲み方は初めて。来月から進学で横浜に行くが、横浜でも機会があれば黒糖焼酎を飲みたい」と話した。