宝塚OG×大島紬 華やかに企画展観覧 一村美術館

2024年01月20日

芸能・文化

大島紬を身にまとい企画展を観覧した鳴海じゅんさん(左)と綺華れいさん=19日、奄美市笠利町

宝塚歌劇団で男役として活躍した鳴海(なるみ)じゅんさんと綺華(あやか)れいさんが19日、奄美市笠利町の県奄美パーク・田中一村記念美術館で開催されている企画展「おもひでの大島紬展~まとう喜び、めでる楽しみ、つむぐ縁~」(県大島支庁主催)を観覧した。2人は初めてという大島紬を華やかに身にまとい、実感を持って奄美の文化に親しんだ。

 

一般社団法人アチーブエイト(大阪府、麻生川マコ代表)が主催し、今年3月末に奄美市名瀬であるイベントの打ち合わせのために来島。2人の友人で、奄美を行き来する機会が多い麻生川代表を通じて企画展の開催を知り、奄美の文化に深く触れたいと訪れた。

 

鳴海さんは流水模様があしらわれたシンプルな白大島に、田中一村が描いた「ダチュラ」の帯、シロチョウガイとクロチョウガイを一松模様に組んだ帯留め姿で観覧。「軽くてやわらかく、作り手の思いが伝わり温かみも感じられる。気の遠くなるような作業工程を経た大島紬を着させていただき、身が引き締まる思い」と笑顔。

 

綺華さんはシックな泥染めの大島紬に、フクギで染めた鮮やかな緑に金色がちりばめられた大島紬の帯、同じく金色の帯上げを身にまとった。「重厚感のある見た目と、着心地の軽さが対象的で驚いた。大島紬は知れば知るほど魅力のある世界。いつまでも伝統が受け継がれることを願う」と話した。

 

2人は17日に来島し、20日まで滞在。18日は宇検村や大島支庁、大島高校などを訪問した。