川尻遺跡から青銅製鋤先出土/南西諸島で初確認、喜界町
2014年12月12日
芸能・文化
喜界島の南西部に位置する手久津久地区の埋蔵文化財発掘調査を進めている喜界町教育委員会は11日、同町埋蔵文化財センターで記者会見し、同地区内の川尻遺跡(約4万6千平方㍍)で約2千年前の弥生時代後期のものとみられる青銅製鋤先(すきさき)の一部が見つかったと発表した。これまで青銅製鋤先の出土事例は佐賀県基山町の千塔山遺跡が南限で、今回の発見はその南限を大きく超え、南西諸島での出土は初。町教委は「弥生時代後期に盛んにあった北部九州社会と沖縄諸島の交易ルートに喜界島が含まれていた可能性がある」としている。