3年ぶりに「諸鈍シバヤ」 加計呂麻島・大屯神社
2019年10月08日
芸能・文化
旧暦9月9日に当たる7日、瀬戸内町加計呂麻島の諸鈍集落にある大屯(おおちょん)神社で、国の重要無形文化財「諸鈍シバヤ」が奉納された。台風の影響で昨年まで2年連続で中止となり、3年ぶりの開催。島内外から多くの見物客が訪れ、紙面(カビディラ)姿のシバヤニンジョ(人衆)による伝統芸能を堪能した。
諸鈍シバヤは壇ノ浦の戦いで敗れた平家の落人が広めたとの伝承もあり、平資盛を祭る同神社で毎年奉納している。演目はかつて20種余りあったとされ、現在は11演目を保存会(吉川久也会長)と諸鈍小中学校の児童生徒らが演じている。
7日は集落の浜でみそぎを終えた出演者らの楽屋入りで開幕。山高帽をかぶった翁(おきな)の解説を交えながら、躍動感あふれる棒踊り「スクテングヮ」や、豊作を祈願するにぎやかな踊り「タカキ山」などを披露した。