30年間の感謝込めCD制作 学校や福祉施設に配布 ラ・メール主宰築島さん
2018年08月31日
芸能・文化
奄美大島の女声合唱団「ラ・メール」を主宰する築島成子さん(85)は8月、同合唱団のCD「未来へ紡ぐ詩(うた)の心」を制作した。築島さんは「30年間の感謝の気持ちを込めた」と語った。CDは非売品。奄美大島の学校や福祉施設などに贈る。30日に合唱団員が奄美市教育委員会を訪れ、市内の全小中学校宛てにCDを寄贈した。
CDはコンサートやイベントでの音源をまとめた。小中学生、中高校生・一般向けに2枚制作。童謡や唱歌、島唄をアレンジした楽曲や日本復帰の歌などそれぞれ21曲を収録した。中高生・一般向けは築島さんが作詞作曲した「奄美わがふるさと」も収めた。
ラ・メールの前身は公民館講座のコーラスグループ。会員は現在、25人。毎週火曜に奄美市名瀬で練習に励んでいる。1991年の「全沖縄おかあさんコーラス発表会」(沖縄県)に奄美の合唱団として初出演。奄美群島の日本復帰50周年記念式典などの島内イベントに数多く出演してきた。
築島さんは当初予定していた創立30周年の記念公演を中止したといい、「始まりがあれば終わりがある。ラ・メールは来年3月で活動に区切りをつける」と語った。その上で「『やめないで』との声もあり、新たな形で音楽活動は続けていきたい」と話した。