「お子様ランチ」に挑戦 レシピなしで自主性育む 龍郷町こども料理教室
2024年05月05日
子ども・教育
龍郷町のこども料理教室「ピースYDK(やればできる子)」が4日、同町の生涯学習センターりゅうがく館であった。町内の小中学生12人がオムライスやハンバーグ、エビフライなどが入った「お子様ランチ」作りに挑戦。レシピは用意されておらず、互いに助け合いながら約2時間調理を楽しみ、家族の分も合わせて2セット作った。
講師は同町子ども子育て応援課に勤務する管理栄養士・調理師の小林いずみさん(53)。「冷蔵庫にあるもので料理を作れるようになってほしい」とあえてレシピの用意はせず「困っている友達がいたら助けてあげてください」と伝えて調理を開始した。同町の食生活改善推進員の豊山佳代子さん(65)がサポートした。
子どもたちは最初、緊張した様子だったが次第に打ち解け、上級生が下級生に包丁を使ってエビの背わたを取る作業を教えたり、ゆでたパスタをフライパンで炒めているところにケチャップを落としてあげたりと協力し合いながら調理を進めた。
参加した龍瀬小6年の則岡咲花(はな)さん(11)は「みんなでハンバーグのひき肉をこねたり、焼いたりするのが楽しかった。焼き加減に気を付けた。家族に食べてもらいたい」と話した。
小林さんは「親や家族に料理を作ってあげて喜んでもらうことが、自分の喜びや楽しさにもつながることを学んでほしい。小学1年生全員がご飯を炊ける龍郷町にするのが夢」と語った。
こども料理教室は、昨年度同町の生涯学習特別講座として開講。毎朝5時半に起きて家族の朝食を作るようになった児童や、家でチャーハン担当になった児童が出るなど好評だったという。今年度は通常講座として開講し、12人は来年2月まで毎月料理を学ぶ。