「つながり」キーワードに 第3期支援計画素案を協議 奄美市子ども・子育て会議

2024年12月27日

子ども・教育

第3期子ども・子育て支援事業計画策定に向けた第4回会合=26日、奄美市名瀬

奄美市子ども・子育て会議(平田宏尚委員長、委員15人)の2024年度第4回会合は26日、奄美市役所であった。年度内の策定を目指す「第3期子ども・子育て支援事業計画」の素案について協議。人とのつながりを通した子育ての不安や負担軽減を目指し、「つながり」を重要なキーワードとして基本理念に加えた。第3期計画期間は25年度から5年間。残り2回の会議を経て24年度末の策定を目指している。

 

委員は保護者や保育施設などの代表らで構成され、この日は8人が出席。事務局による素案の説明を受け、それぞれの立場から意見を出し合った。

 

計画素案全6章のうち、第3~6章の「計画の目指す方向」「施策の展開」「事業計画」「計画の推進」について主に協議した。

 

事務局が示した素案の基本理念は「つながりの中で 子どもがいきいきと健やかに育つ みんなにやさしい “子育てのしま”」。

 

これまでの会合やニーズ調査などから、地域に残るつながりが奄美の子育て環境上の強みである一方、コロナ禍によるコミュニティー活動の制限や、転勤・移住者の孤立が課題として見えてきたことから、「つながり」をキーワードに総合的な施策の展開を図る。

 

基本目標には①地域における子育て支援の充実②親子の心身の健やかな成長支援③子どもの生きる力の育成④支援を必要とする子どもや家庭への支援⑤みんなにやさしい“子育てのしま”推進―を定めた。

 

委員からは、「今はSNSでの情報収集が主流」「保育園、幼稚園と所属に関係なく同じ奄美市の子どもとして情報が得られたら」などと、子育て支援に関する情報提供の在り方について要望があった。

 

事務局によると、意見を反映した計画案を来年1月の第5回会合で示し、2月にパブリックコメント(意見公募)を実施する予定。