「当事者の助けに」 成長記録の改訂版発行 あまみ療育ネットワーク
2020年09月06日
子ども・教育
発達に課題を抱える人と、当事者家族、支援者でつくる民間団体「あまみ療育ネットワーク」(宮田智子代表)はこのほど、幼児期から20歳ぐらいまでの子どもの成長を記録し、支援をつなぐための「きらきらリレーファイル」の内容を充実させ、改訂版を発行した。各関係機関から無料で入手でき、「当事者を支える人たちの理解が深まる記録になる」と利用を呼び掛けている。
ファイルには、当事者の生育歴や施設、学校などの所属歴、発達の様子、興味・関心事など、よりよい支援につなげるためのさまざまな情報を記録できる。記録しておくことで、新たに関わる支援者や支援機関に情報を伝えやすくなり、何度も説明しなくてすむなどの利点がある。
リニューアルに当たって、10年前に同ファイルを利用した保護者に意見を聴取。当事者の苦手なことや怖がること、安心させる方法など受診時に病院に伝えたい内容や、生活、コミュニケーション、社会性の状況を記すシート、奄美群島の障がいに関わる事業所一覧表などを追加した。
宮田代表は「私自身も当事者家族として子どもの成長に関わる中で、常に必死だったので、その時々のことを忘れてしまっていた。記録しておくことで、本人が困ったときの助けになる。いろんな場面で出して活用してほしい」と話した。
ファイルは、利用している事業所でもらうか、奄美地区地域自立支援協議会(http://www.amami-jiritsu.org)と社会福祉法人三環舎・チャレンジドサポート奄美(http://sankansya.com/office/amami/)のウェブサイトからダウンロードできる。
問い合わせは電話0997(69)4545チャレンジドサポート奄美へ。