「自然守る」思い訴え 奄美こども環境調査隊 市役所で活動報告
2022年02月28日
子ども・教育
奄美市の小中学生が参加する「奄美こども環境調査隊」は27日、同市役所で活動報告を行った。隊員7人は奄美大島と徳之島で実施した現地調査の成果などを基に、奄美に関する環境問題やその改善策を紹介。「奄美の自然を守りたい」という思いを訴えた。
奄美こども環境調査隊は、奄美市教育委員会と南海日日新聞社の共催事業。年度ごとに参加児童生徒を募り、現地調査を通じて奄美の自然環境とその課題を学ぶ。
今年度の隊員は伊津部小5年の染拓真君、宇宿小5年の及川幹太君と鈴木仁士君、朝日小5年の橋口煌生君、同小6年の黒瀬景史君、芦花部中1年の稲田直生さん、小宿中1年の村田紺碧さん。
7人は昨年7月の隊員任命を経て8月に徳之島、11月に奄美大島で現地調査を実施。山中の森で動植物を観察したり、専門家から講話を受けたりした。
例年、市の生涯学習推進大会が活動報告の場となっていたが、今年度は新型コロナウイルス感染拡大により大会が中止。活動報告は一部関係者のみが観覧する中で行い、収録した。
報告は7人で分担し、調査した両島の特徴や現地で学んだこと、各地で行われている自然保護・環境保全の取り組みを紹介。最後は「みんなで環境を守っていくことが未来の奄美をつくる」と力を込めた。
発表後、隊員最年長の村田さんは「みんな仲良く、協力して調査できた。活動で学んだことを生かし、日常生活でも環境保全を意識したい」と感想。村田達治市教育長は「一人一人熱心に丁寧に調査していたのが伝わる内容で、素晴らしかった」と評価した。