もぎたてスモモ頬張る 児童らが収穫体験 大和小
2024年06月09日
子ども・教育
大和村の大和小学校(池上祥一郎校長、児童28人)は8日、村内の畑で奄美プラム(スモモ)の収穫体験を行った。児童らは果実に手を伸ばして袋いっぱいに収穫。もぎたてのスモモをその場で頬張る姿も見られ、地元の基幹産業へ理解を深めた。
村産業振興課と村内の農家の協力で実施。同課の福本新平課長と和泉豊一課長補佐からスモモの説明があった。同村産のスモモは台湾原産の「花螺李(ガラリ)」という品種で、本州産とは違い、鮮やかな赤紫色の果肉が特徴。同村では昭和初期ごろから栽培され、この品種では日本一の生産を誇るという。
収穫体験はスモモを出荷するまでの工程や苦労について理解し、郷土愛を育むことなどが目的。今月6日と13日には、給食にスモモを提供。同校にもスモモの木があり、2週間前に一人1、2個ずつ収穫した。
この日児童らは約400平方メートルの畑の果樹にたわわに実ったスモモに歓声を上げながら、一つ一つ丁寧にもぎとった。よく熟れたものも多くあり、新鮮な果実を味見。「甘い」「おいしい」と喜んだ。
6年生の枦山春守君(12)は「柔らかいスモモを見分けながら収穫した。熟れたものを見つけたときには達成感があった。農家さんの大変さが少し分かった」と感想を話した。