アスリートをおもてなし 児童らが地域の魅力紹介 伊仙町・天城町
2023年06月27日
子ども・教育
徳之島の児童が地域の魅力を伝える「われんきゃガイド」が26日、伊仙町の阿権小学校((曽田巌校長、児童16人)と天城町の岡前小学校与名間分校(猪俣雅士校長、児童12人)であった。前日に開催された「トライアスロンIN徳之島大会」に出場した島外の選手らがゲストとして参加。児童らは名所や伝統、文化など地域独自の魅力を紹介し、レースを終えた選手たちをもてなした。
「われんきゃ」は島の方言で「子どもたち」の意味。児童らが地域の自然や文化、歴史に理解を深め、将来の観光地域づくりを担う人材育成につなげるのが目的。
阿権小では3年生以上の児童13人がゲスト14人を案内。学校周辺にある阿権八幡神社や300年ガジュマル、阿権渓谷などを巡り、各名所にまつわるクイズなどで魅力を伝えた。
6年の本田奏音さんは「練習より声が小さくなってしまったけどその分、身ぶり手ぶりを大きくした。私のお薦めは300年ガジュマル。ゲストも喜んでくれたので頑張ったかいがあった」と笑顔で話した。
トライアスロン大会に出場した冨岡武さん(53)=千葉県=は「民泊からの紹介で参加したが、児童らのおかげで阿権の魅力がよく分かった」と話し、「島の子どもたちは好奇心旺盛で、目がキラキラしている。大人との関わりや自然豊かな環境の影響だと思う」と目を細めた。
岡前小与名間分校では児童11人が同校OBの元田宣久さん(74)=福岡県=ら、日本全国から来島したゲスト13人をおもてなし。集落の案内のほか、三味線の演奏も披露してトライアスリートたちと交流した。