アユの生態など学ぶ 名瀬小
2021年06月28日
子ども・教育
奄美市の名瀬小学校(廣司正良校長、児童354人)で24日、奄美大島だけに天然の個体が残る絶滅危惧種リュウキュウアユについて学ぶ授業があった。4年生57人が参加し、アユの生態などに理解を深め、環境による生息への影響など保護増殖に対する意識を高めた。
地域を学ぶ授業の一環で、リュウキュウアユの保護と養殖などに取り組む奄美大島自然保護協議会ヤジ分会による出前授業。養殖技術者の又野峰誓さんが講師を務めた。
又野さんは、奄美大島の地理的な特徴のほか、本土のアユとの違いやどんなものを食べているかなど生態を紹介。1年という短い一生を資料を使って分かりやすく子どもたちに伝えた。
個体数が減っている原因として温暖化など気候的な要因のほか、河川の工事、天敵のカワウの増加があることも説明。アユなど自然の生き物を守るためにみんなで考えていこうと締めくくった。
講話の後、児童たちは、養殖のリュウキュウアユに実際に手で触れ、産卵シーズンには雄と雌で感触が違うとの説明も受けた。
福永紘都君(9)は「触ったらヌルヌルしていた。アユの色はきれいだなと思った」と話した。