アユを児童生徒がお世話 固有種に興味津々 ヤジ分会が普及啓発で提供 阿室小中学校

2022年01月20日

子ども・教育

リュウキュウアユを観察する生徒ら=18日、宇検村

宇検村の阿室小中学校(中村正治校長、児童生徒20人)では18日から、正面玄関付近に設置した水槽でリュウキュウアユ13匹を飼育している。児童生徒らは水槽内を元気に泳ぎ回るリュウキュウアユを観察。初めて見る姿に興味津々な様子だった。

 

奄美大島自然保護協議会ヤジ分会(山下克蔵会長)が実施するリュウキュウアユ普及啓発活動の一環。産卵を終え、寿命が短くなった養殖リュウキュウアユを子どもたちの環境学習に役立てようと、同校に提供した。

 

リュウキュウアユは奄美大島と沖縄島の固有種。本土のアユと比べ▽体がずんくりしている▽やや小型▽うろこが大きく数が少ない│などの特徴がある。沖縄では1970年代に絶滅したとされ、現在野生のリュウキュウアユが確認されているのは奄美大島のみ。

 

同校では、委員会活動などを通して児童生徒らが餌やりや水換え、観察などを行う予定。中学3年の小城蓮斗さん(15)は「リュウキュウアユを見るのは初めて。世話を毎日しっかりしたい」と話していた。

 

ヤジ分会事務局の森陽平さん(34)は「子どもたちにリュウキュウアユを知ってもらい、自然を守る活動につなげていってもらえれば」と話した。