ガヤマキ作りに挑戦 大和村の名音小
2019年06月09日
子ども・教育
大和村の名音小学校(福和人校長、全校児童11人)で8日、名音集落に伝わる端午の節句を祝う飾り「ガヤマキ」作りが行われた。集落の老人クラブ「むつみ会」の会員12人が講師を務め、児童とその保護者らに地域の伝統を伝えた。
ガヤマキは、俵型に握ったもち米をガヤ(チガヤ)で包み、三つを1組に束ねる。旧暦5月5日に家の軒下などに飾って、男児の無病息災や家族の幸せなどを祈願する。現在、村内では名音集落だけで行われており、同校でのガヤマキ作りは10年以上続いている。
児童たちはお年寄り手本を見ながら、約1時間でガヤマキを完成させた。「もち米が隠れるように包んで」「ガヤで指を切らないように気を付けて」など児童同士でアドバイスし合う姿も見られた。
ガヤマキ作りは2回目という3年生の勝山葵君(9)は「縄を編むのが難しかったけど、前回よりうまくできた」と笑顔を見せた。
むつみ会の勝島常雄会長(66)は「伝統行事の継承活動が世代間交流の場にもなっている。来年以降も継続したい」と話した。