サプライズで後輩にエール 中孝介さん、母校でライブ 奄美看護福祉専門学校
2021年03月30日
子ども・教育
奄美市名瀬の奄美看護福祉専門学校(向井奉文校長)で29日、同校の卒業生で歌手の中孝介さんがミニライブを行った。「春の特別体験入学」に参加する島外の高校2年生に向けたサプライズイベント。島唄など3曲を歌い上げ、美しい歌声で聴衆を魅了した。
中さんは奄美市名瀬出身。同校の介護福祉学科(現こども・かいご福祉学科)1期生で、2002年に卒業した。
春の特別体験入学は、学生数確保が課題となる中、島外の高校生にも同校の魅力をPRしようと初めて企画した。沖縄、宮崎、福岡、徳之島、県本土の13校から保護者も含め46人が来島。28日から2泊3日で体験授業や島内観光を満喫し、学生生活へのイメージを膨らませている。
中さんは初めに三味線を手に島唄「糸くり節」を披露。学生時代について「(学校の)ロケーションが最高。美しい自然の中でたくさんのことを学び、多くの人に出会った」と振り返り、「音楽を通して奄美大島を好きになってもらえたら」と呼び掛けてピアノ弾き語りで代表曲「花」と「家路」をしっとりと歌い上げた。
鹿児島城西高校(日置市)の女子生徒(17)は「奄美は初めて。中さんの良い声と曲を聞けてよかった。シュノーケリングをした後だったのでさらに耳に心地よく感じた」とサプライズを喜んでいた。