ブロック塀の安全点検実施 大阪北部地震の死亡事故受け 奄美群島内の小中学校
2018年06月22日
子ども・教育
大阪北部地震で小学校のブロック塀が倒れて女子児童が死亡した事故を受け、奄美群島の多くの小、中学校で21日、ブロック塀などの安全点検を始めた。各市町村教育委員会職員や各学校の教職員らが塀の耐震対策や損傷などを点検した。各市町村教委は点検の結果をみて、安全対策を進めたい考えだ。
県教委の通知に基づく対応。奄美市教委は通知を受けた20日、安全点検を市内の小、中学校計33校に呼び掛けた。
名瀬の伊津部小学校(末吉正承校長、児童208人)では21日午前、末吉校長らがブロック塀の高さを測り、ひび割れ、傾きなどの異常がないか点検した。朝の職員会議では児童に地震が起きたら落下・転倒物がない安全な場所に身をよせるなどの避難行動を指導するよう確認した。
末吉校長はこれまでも毎月1回程度、施設点検を行い、改善が必要な箇所は市教委に報告しているとした上で「児童の安全を確保するためしっかり点検したい。安全対策は市教委などと協力して進めていく」と話した。
学校施設の安全点検は19日に文部科学省が各都道府県教委などに通知した。建築基準法施行令ではブロック塀の高さの上限は2・2メートル。1・2メートルを超す塀は一定の間隔ごとに強度を高める「控え壁」を設置することなどを定めている。