マングローブ復活へ 児童がメヒルギ苗作り 田検小
2019年07月11日
子ども・教育
宇検村のマングローブ復活へ向け、村立田検小学校(前田和洋校長)で4日、メヒルギの苗作り体験がありました。同校の環境教育の一環です。3、4年生11人が自然環境に関する講座を受け、豊かな自然の再生に思いをはせながらメヒルギの種60個を苗鉢に植えました。
講師は東京大学医科学研究所(瀬戸内町)の特任研究員で農学博士の服部正策さん(66)でした。
服部さんは、マングローブについて▽海水と真水が混ざり合う汽水域で発達する林の総称▽オヒルギやメヒルギなどの植物で形成される―と説明。1946年に米軍が撮影した写真を見せ、湯湾地区にマングローブのようなものがあると示すと、児童たちは興味深そうに写真を観察していました。
今回のメヒルギの種は、かつて湯湾地区にあったものと遺伝的に近いとされる瀬戸内町のものを準備。児童たちは鉢に土を入れて種を植え込みました。
湯湾にマングローブがあったのを初めて知ったという4年の碇元瑛太君(10)は「メヒルギをみんなで元気に育てて、昔みたいにマングローブを増やしたい」と話しました。
児童たちは10月下旬~11月上旬をめどに湯湾地区で村が管理する調整池付近にメヒルギの苗を植樹する予定です。