ヨットの魅力味わう 児童が操縦、レースも 瀬戸内町

2020年07月05日

子ども・教育

小型ヨットを操る児童たち=4日、瀬戸内町

小型ヨットを操る児童たち=4日、瀬戸内町

   瀬戸内町の小学4~6年生を対象としたヨット教室(同町教育委員会主催)が4日、同町阿鉄湾であった。児童17人が参加。NPO法人セイラビリティ奄美代表の高野洋志さん(70)を講師に、風の力を使って前に進むヨットの魅力を味わった。

 

 教室は児童たちが船遊びを通して大島海峡の豊かな自然を再確認し、友達と協力し合う心を育てることなどを目的に毎年開催。子どもや障がいのある人も安全に操縦できる「ハンザクラス」と呼ばれる2人乗りの小型ヨット(全長2・3メートル)を使用した。

 

 午前はヨットの操り方の練習と、海岸の生物観察を行った。午後は児童が2人1組でチームを組み、5艇ずつ2班に分かれてミニレースを開催した。

 

 コースは片道約50メートルの往復。行きは向かい風でどのチームも苦戦した。児童たちはコースを大きく外れたり、時には逆走したりしながらも協力し合ってゴールを目指した。

 

 第2班のレースで優勝した古仁屋小5年の三島佑輝君は「ロープで船を操るのは指が痛くなって大変だったけど、1着になってうれしい」。同小5年の泉頼芯君は「初めてヨットに乗った。かじを切ってうまく前に進むと楽しかった」と笑顔を見せた。

 

 第1班は嘉鉄小5年の長奏心君、古仁屋小4年の江口弘紀君ペアが優勝した。