ロゴで自分らしさ表現 デザインの仕事学ぶ 赤徳小で「夢授業」
2023年03月23日
子ども・教育
龍郷町の赤徳小学校(土岐邦寿校長、児童92人)で22日、地域の大人の職業について理解を深める「夢授業」があった。同町芦徳在住のインテリアデザイナー、三輪利彦さん(38)が来校。5、6年生31人がインテリアデザイナーの仕事内容や働き方について学んだほか、自分を表現するロゴマークの作成にも挑戦した。
児童生徒たちに将来の夢や職業選択の幅を広げてもらおうと、町教育委員会が推進するキャリア教育の一環。同町に暮らす大人たちが講師を務め、それぞれの職業について魅力ややりがいなどを紹介する。
三輪さんは岐阜県出身で2018年に奄美大島に移住。芦徳を拠点に、島内外の宿泊施設やショップなどのインテリアデザインを手掛けている。
授業では三輪さんが、依頼主と話し合いながら施設の外観や内装をデザインし提案する仕事内容を紹介。芦徳に建設中の宿泊施設を例に、コンピューターを使って完成予想図を組み立てる過程を説明した。島で暮らしながら、県外や海外の仕事をリモート形式で請け負うことができることも利点として強調した。
児童たちはオリジナルのロゴマークと名刺作りも体験。自分の名前や好きな食べ物、趣味などから連想した、自分らしさを表現するデザインを手描きやタブレットを使って描いた。
車のデザイナーが将来の夢だというロレンス由庵君(5年)は「人の要望と自分の考えを合わせて(デザインを)つくることを知った」と興味を深めた様子。三輪さんは「子どもらしい純粋なデザインを見ることができて楽しかった。インテリアデザイナーを選択肢の一つとして考えてくれたらうれしい」と語った。