下半身の使い方など学ぶ パラアスリート山岸さん指導 奄美市・住用中

2023年12月14日

子ども・教育

パラアスリートの山岸英樹さん(右)の指導で、下半身の可動域を意識した動作を学ぶ生徒ら=13日、奄美市住用町

奄美市住用町の住用中学校(原憲正校長、生徒7人)で13日、アスリートに学ぶ授業があった。2024年のパリパラリンピック出場を目指すパラアスリートの山岸英樹さん(35)が講師を担当。生徒7人がスポーツで大切な下半身の使い方に理解を深めた。

 

授業はスポーツ庁が実施する「アスリート派遣等による体育授業等の充実・高度化の促進事業」(通称アスリーチ)を活用。講師の山岸さんは12歳の時に受けたてんかんの手術後に左半身まひ状態になったが、ハードなリハビリを続け障がい者野球で活躍。2020年東京パラリンピックのローイング競技男子肢体障がいの部最終選考で1位になった。現在はEY Japanに所属し、パラ陸上競技に挑戦している。

 

授業では山岸さんが競技歴の紹介に続き、細かいジャンプやスキップ、股関節を意識して足を開きながら歩くことなど、下半身の可動域を広げるさまざまな動作を指導。「すべてのスポーツにとって下半身の動かし方は重要。正しく動かすことで姿勢がきれいになったり、楽に歩けるようになる」とアドバイスした。

 

授業を受けた2年生の原心葉(このは)さん(14)は「指導で体が柔らかくなり、いつもより早く走れるようになった。体育祭など走る機会に指導を実践したい」と話した。

山岸さんによる授業は12日、宇検村の田検中学校でもあった。