伝統の塩作り体験 和泊町の国頭小
2018年09月06日
子ども・教育
和泊町の国頭小学校(脇田幸治校長)で5日、伝統の塩炊き学習があった。6年生15人とその保護者らが海水を加熱して水分を蒸発させる昔ながらの塩作りに挑戦。汗だくになりながら作業し、地域の先人たちの苦労に思いをはせた。
例年なら前日に集落の海岸で、くみ取った海水を日射で熱くなった周囲の岩に何度もたたきつけて塩分濃度を上げる作業も行うが、今年は台風21号の接近による高波の影響で中止になった。
今回は和泊の「タラソおきのえらぶ」からきれいな海水を分けてもらい、大鍋で煮沸。水分が全て蒸発するまで約2時間、あく取りをしながら煮詰める作業を交代で続け、手作りの塩を完成させた。
出来上がった塩を味見した名越康西君(12)は「普段食べるのよりも、自分たちで作った塩の方がしょっぱい。作業は煙が顔にかかって大変で、昔は子どもたちも塩作りをしていたと聞いてすごいと思った」と話した。