保護の取り組み学ぶ 奄美こども環境調査隊
2019年07月24日
子ども・教育
奄美市内の小中学生6人で結成した「奄美こども環境調査隊」(奄美市教育委員会、南海日日新聞社主催)の沖縄県西表島視察2日目は23日、国指定特別天然記念物イリオモテヤマネコの生態や保護活動について学んだ。
隊員たちは、環境省西表野生生物保護センターを訪れ、自然保護官の竹中康進さんからイリオモテヤマネコの特徴などを聞き取った。奄美大島と徳之島だけに生息するアマミノクロウサギと同様に、西表島でもイリオモテヤマネコがロードキル(輪禍死)の犠牲になっている。竹中さんは対策として、島内の道路を時速40㌔以下で走行するよう呼び掛けたり、イリオモテヤマネコの目撃情報をまとめた地図を作成して地域住民らに配布したりして、注意を促す活動を紹介した。
隊員の泉優音さん(小宿小5年)は「車で引いてしまった後にすぐ手当てをすれば助かるイリオモテヤマネコがこれまでにたくさんいたことを知った。奄美でも希少な生き物の事故を減らすためにできることを、西表島の取り組みから学びたい」と話した。
この日は、国内最大規模のマングローブ原生林をカヌーに乗りながら観察。観光名所のピナイサーラの滝で水遊びも楽しんだ。