児童らが黒糖作りに挑戦 奄美小 PTAが主催
2023年01月14日
子ども・教育
奄美市立奄美小学校(中村勝校長)4年生の児童と保護者らは13日、同市笠利町の飲食店あまみきょら海工房(松山竹一社長)で黒糖作りに取り組んだ。サトウキビの収穫から圧搾、煮詰めるまでの一連の流れを体験し、古里の伝統産業について楽しく学んだ。
新型コロナウイルスの影響で学校行事や校外学習などの機会が少なくなる中、体験を通して児童たちの郷土愛を育もうと同校4学年PTAが主催。市の「子どもたちの元気活動応援事業助成金」を活用し、児童51人、保護者29人が参加した。
児童らは同店の従業員からサトウキビの育成過程や収穫までの作業工程、圧搾方法などについて説明を受け、2組に分かれてサトウキビの収穫と、圧搾に挑戦。参加者は作業の合間にサトウキビにかじりついたり、搾り汁を味見したりして、普段はあまり味わえないサトウキビ本来の甘さや香りに驚いていた。
搾り汁は大きな釜に移され、児童と保護者は砂糖が焦げ付かないよう木のへらでかき混ぜながら煮詰めた。最後は出来上がったばかりのほのかに温かい黒糖を試食し、「甘くておいしい」「爽やかないい香りがする」と笑顔で感想を言い合っていた。
参加した原田海翔君(10)は「サトウキビを機械で搾るのが楽しかった。自分で作った黒糖はいつもよりおいしく感じる」と話した。