児童生徒が集落看板製作 篠川小中、リュウキュウマツ使い10地区分 瀬戸内町
2020年03月17日
子ども・教育
瀬戸内町の篠川小中学校(中原誠校長)の児童生徒17人は16日、集落名を記した手作りの木製看板を学校近くのバス停に設置した。町の委託を受けた森林環境譲与税活用事業の一環。奄美産のリュウキュウマツを使い縦37センチ、横95センチの看板を校区内の10集落分製作した。
同事業は地域と林業との関わりなどについて理解を深めることが目的。木製看板作りを通して、各集落についても学んでほしいと同校と県や町が連携した。
児童生徒たちは、昨年10月から作業に着手。教職員らの協力も得ながら篠川、白浜、阿室釜など10集落の名前をリュウキュウマツの板に手彫りした。観光客にも集落の特徴が分かるように芸能文化や名所を紹介したイラストも加え、看板を完成させた。
同校を今春卒業する中学3年の林誠輝さん(15)は「無事に完成できてほっとした。道行く人にも楽しんでもらえたら」、重信瑚杜子さん(同)は「板が硬く文字を彫るのに苦労したが、いい看板ができた。いい思い出になった」とそれぞれ話していた。
児童生徒たちが手掛けた看板は町役場職員らによって各集落の入り口などに設置される。