公立高校入試始まる 初日倍率は0・78倍 2件トラブルも混乱なく終了

2025年03月06日

子ども・教育

初日の学力検査で説明や注意事項を聞く受験生たち=5日午前9時55分、奄美市名瀬の県立大島高校

県内公立高校の2025年度入学者選抜学力検査が5日、各会場で始まった。初日は国語、理科、英語があり、県内全体で学力検査定員1万474人に対して8219人が受験した。初日倍率は0・78倍。音声機器の不具合など2件のトラブルが確認されたが、大きな混乱はなく時間内に終了した。

 

県教育委員会によると、県全体の最終出願者(2月25日現在)は8507人で、出願倍率は0・81倍だった。大島学区では全日制8校15学科と定時制1校1学科に計550人が出願した。

 

初日は全日制67校154学科、定時制2校3学科で試験を実施。連携型中高一貫教育校の喜界高校(商業)、併設型中高一貫教育校の楠隼高校は学力検査出願者がいなかったため実施していない。

 

この日の欠席者は288人。欠席者が多かった学校は鹿児島中央25人、国分18人、鹿屋18人の順。大島学区の欠席者の内訳は▽大島4人▽奄美(全日制)・機械電気1人▽同・衛生看護1人▽古仁屋2人▽喜界・普通1人▽徳之島・普通2人▽同・総合学科1人▽沖永良部・普通1人。

 

最終日の6日は社会、数学の学力検査と面接がある。気象庁によると、同日の奄美地方の天気は曇りで、所により夕方まで雨。奄美市名瀬の日中の最高気温は17度の見込み。

県は新型コロナウイルス下の21~23年度、感染により学力検査を受験できなかった出願者への救済措置として追加選抜を実施した。前回は同感染症が5類移行したため行わなかったが、今回から再び実施する。

 

インフルエンザなど感染症のほか、月経症状に伴う体調不良も対象となる。所定の手続きを行い、11日に志望する高校で受験する。