初の地域合同避難訓練 児童生徒、住民ら70人参加 芦花部小中学校
2020年10月11日
子ども・教育
奄美市名瀬の芦花部小中学校(今村敏照校長、児童生徒42人)は10日、地域と合同で避難訓練を行った。児童生徒、職員、集落住民ら約70人が参加し、災害時の避難経路や連携を確認した。
地域と合同の避難訓練は初めて。地震で学校の家庭科室から出火、その後、津波が発生したと想定して実施した。児童生徒は地震と火災を知らせる校内放送で机の下から校庭へと避難。その後、集落放送で津波発生と避難が呼び掛けられると、住民と合流しながら徒歩で龍郷町秋名へ抜ける旧道を上った。参加者全員の避難は約8分で完了した。
訓練後、名瀬消防署の署員が「大きな地震はいつどこであるか分からない。訓練の積み重ねで自分の身を守ることができるようになるので、一つ一つの訓練を大事にしてほしい」と呼び掛けた。
中学3年生の横田夕奈さん(14)は「(高台までは)距離があり、歩くだけでもきついので基礎体力は大事だと思った。今日は小学生の手を引いていたけど、少しでも早く逃げるためにおんぶする方法もあると思う。地域の方への声掛けもしたい」と話した。
同校は特認校のため、暴風・大雨警報などの発令時に、校区外から通うバス通学生を保護者へ引き渡す訓練も合わせて実施した。