創立100周年盛大に祝う 卒業生は延べ2万1千人 奄美小学校で記念式典
2025年02月09日
子ども・教育

奄美小の創立100周年記念式典で校歌を斉唱する出席者ら=8日、奄美市名瀬
創立100周年を迎えた奄美市立奄美小学校(中村勝校長、児童328人)は8日、記念式典を開いた。全校児童や職員、保護者、来賓など400人以上が出席。同校の長い歴史に思いをはせ、さらなる発展に期待を込めた。
奄美小は1925(大正14)年4月1日に名瀬尋常小学校として開校。41(昭和16)年に奄美国民学校、48(同23)年に奄美小学校に名称を改めた。記録が残っている中で、最も児童数が多かったのは58(同33)年の2834人。卒業生は延べ2万1千人を超えた。
式典は同校ビューグルバンドによる演奏で開幕。楽曲は100年を意味する「センチュリー」。息の合った力強い音色を奏でた。
中村校長は式辞で「1世紀を経て新しい出発。奄美小の伝統を引き継ぎながら今後も職員、保護者、地域の皆さんとの連携の下、発展に向け子どもたちの指導に全力で取り組んでいきたい」と述べた。
自身も卒業生の安田壮平市長は「児童の皆さんは100周年に立ち会えたことを良い思い出とし、奄美小で学んだことを誇りにこれからも頑張ってほしい。奄美小がますますご発展することをお祈り申し上げる」と祝福。続いて向美芳教育長が祝辞を述べた。
記念品贈呈では、安原一孝記念事業実行委員長が、校旗や記念誌などの目録を中村校長に手渡した。
在校生代表の中島歩夢君(6年)は「私にとっての奄美小はたくさんの学びや経験、友達との楽しかった思い出を与えてくれた家族のような存在。これから先も古里奄美のシンボルとしていつまでも変わらずここに在り続け、子どもたちの成長を見守ってほしい」と思いを語った。
全員で校歌を高らかに斉唱し式典は終了。この後、児童らによる合奏や詩の朗読、島唄などがあり、最後は六調で締めくくった。会場の人たちが一体となって手踊りを繰り広げ、100年の節目を盛大に祝った。