名瀬小、東京に使節団派遣 八月踊り、「断食悲願」披露 復帰65周年記念事業
2019年01月18日
子ども・教育
奄美市立名瀬小学校(福田章二校長、児童384人)の「少年使節団」が12月24日までの3泊4日で、東京都や長野県を訪れ、東京都練馬区立中村小学校の児童と交流した。名瀬小の児童は奄美群島の日本復帰関連の詩の朗読や八月踊りを披露し、中村小の児童に奄美の歴史や文化を伝えた。児童たちはスキーなどで親睦も深めた。
名瀬小の少年使節団の派遣は2004年以来で、3回目の今回は奄美の復帰65周年を記念した取り組み。5、6年生の希望者10人と福田校長や西浩一郎PTA会長ら大人5人が参加した。
一行は長野県軽井沢町にある練馬区の施設を拠点に中村小の代表児童8人と交流し、スキー体験などを行った。名瀬小の児童は同施設であった交流会で八月踊りを披露し、復帰運動のリーダで詩人・泉芳朗が詠んだ「断食悲願」を朗読した。
5年生のうち、松元泰地君は「名瀬小の歴史を伝え、中村小の歴史も知ることができたので最高の交流になった」、平田梨子さんは「交流が続くように後輩に受け継いでいきたい」とそれぞれ話した。
両校の交流は1953(昭和28)年12月、雑誌社の少年記者として中村小児童が名瀬小を訪れたことをきっかけに始まった。当時の奄美は米軍政下で、日本への復帰直前だった。