地元企業をお手伝い 商業科生徒がポスター製作 奄美高校
2021年03月05日
子ども・教育
奄美市の県立奄美高校で4日、商業科2年生の生徒が地元企業を応援するため製作したポスターのプレゼンテーションがあった。奄美空港で土産物を扱う南西商事のポスターを、女子生徒10人が4グループに分かれてそれぞれ製作。同社の担当者の前で自分たちの作品をPRした。
学校で学んだ知識や技術を活用しコロナ禍で苦境にある地元企業をサポートする同校の企業コラボ企画。地元企業4社から応募があり、南西商事のポスター製作が決まった。生徒たちは1月から約2カ月間かけて、同社への取材や聞き取り調査を行った。
ポスターは同社や、取り扱う食品、土産物などをPRする内容。生徒らは「キャッチコピーを島の方言にした」「自分たちで描いたオリジナルのイラストを用意した」などと、商品の魅力を伝えるため工夫したポイントを紹介しながらスライドショーでそれぞれの作品を披露した。
プレゼンテーションを受けた南西商事代表取締役の松本健次郎さん(53)は「どの作品も私たちでは思いつかない発想が込められていて素晴らしい出来栄え。社内で協議して店内での販促に活用したい」と喜んでいた。
商業科2年の吉田風花さんは「ひと目で商品の魅力が伝えられるようなデザインにするため特に色使いに気を配った。製作のために地元企業の人たちの話を聞けたことも良い経験になった」と感想を述べた。
プレゼンテーション後には、生徒たちが以前ポスター製作を手掛けた奄美市内のパン工房から同店のカレンダーの贈呈があり、生徒たちは自分たちのポスターが掲載されたカレンダーを手にして笑顔を見せていた。