失敗恐れず諦めず歩め 地域の先輩が激励、大高未来塾
2020年07月12日
子ども・教育
奄美市名瀬の県立大島高校(竹井俊久校長)は11日、「大高未来塾」を同校で開いた。地域で活躍する同校の卒業生らを外部講師に招いた進路講演会。6人の島の先輩が体験談を交えながら、後輩たちがよりよい学校生活を送り、未来を切り開いていくことを願ってメッセージを届けた。
講師は▽奄美信用金庫天城支店長の峯勝政さん▽ニシダビークル社長の西田健さん▽SAKE工房心店主の新元淳平さん▽しーまブログ代表の深田小次郎さん▽奄美市役所職員の米田渚さん▽奄美エフエムパーソナリティーの渡陽子さん。新型コロナウイルス対策で極力、密を避けるため今年は同校体育館(1・2年生)と和親館(3年生)に会場を分け、講師は3人1組となって両会場それぞれで約1時間ずつ講話した。
深田さん、米田さん、渡さんのグループは、渡さんが進行役を務め、息の合ったフリートークを展開。峯さん、西田さん、新元さんは「高校時代から現在まで」「大高生に伝えたいこと」といったテーマに沿って順にマイクをとった。
「多くの人に出会い自分を磨こう。強い人に挑み、弱い人を助けてあげよう」(新元さん)、「成功するまで続ければ失敗はない。失敗を恐れず諦めずに続けて」(西田さん)、「文句を言うのは簡単だが、視点を少し変えることで楽しめたりする。自分の不満や違和感をどう幸せな方へ変えていくか、そんなことも考えながら高校生活を送ってほしい」(米田さん)。講師らは6者6様の言葉で後輩にエールを送った。
3年の大山雅生さん(17)は「『今が人生の正念場』との先輩の言葉が印象に残った。部活動の大会がなくなったりコロナの影響でモチベーションが下がったりしていたが、『受験生の今、頑張らないと』という気持ちになった」と話した。