学問で世界の見方を広げて 東大大気海洋研・早川准教授が講義 大島高校
2024年11月15日
子ども・教育
奄美市名瀬の県立大島高校(貴島邦伸校長)で13日、1年生225人を対象とした探究活動に関する特別講義があった。講師は東京大学大気海洋研究所の早川淳准教授(41)。「探究活動のヒントとしての研究紹介」と題し、研究の進め方や意義、興味を探究することの面白さを伝えた。
早川准教授は研究の進め方として、①仮説②データ・サンプル収集③整理・分析④考察⑤結果・解釈の意義を提示-の順序を説明。自身が専門とする海洋の無脊椎動物に関する研究や、高校生と協力して取り組む漂着ごみの調査などを紹介した。
また、「学問は世界の見方を獲得していくこと」と自らの興味関心を広げることの大切さを強調。研究者が持つ独自の見方に触れる機会として、15、16日に同研究所がアマホームPLAZAで開催するシンポジウム「奄美を探る:産学官民連携の実際」への来場も呼び掛けた。
海洋プラスチック問題などに関心があるという當原心美さん(16)は「興味を極めるといろんな世界の見方が得られるということが印象に残った。一つのグラフを多面的に見ることができるのも面白かった。探究活動でも使ってみたい」と話した。