建設業界に理解深める 奄美高校で企業ガイダンス 業務紹介、VR体験も

2023年12月08日

子ども・教育

企業ガイダンスでVRを体験する生徒=7日、奄美市名瀬

奄美市名瀬の県立奄美高校(脇浩一校長)で7日、商業科と情報処理科の1、2年生を対象とした就職活動応援企業ガイダンスがあった。県建設業青年部会奄美支部に所属する地元企業の社員などが講師を務め、生徒らは建設業界の仕事に理解を深めた。

 

企業ガイダンスは、人手不足が深刻化する建設業の魅力を発信するとともに生徒らの職業選択の幅を広げることが目的。奄美市名瀬に本社があるグリーンテック、平良建設、村上建設のほか、建設現場で用いる機器などを販売する久永(鹿児島市)が参加した。

 

講話では、各社の若手社員ら6人が業務内容や1日のスケジュールを説明。「3K(きつい・汚い・危険)」といわれていた建設業が、近年では働き方が改善され、デジタル技術の活用により仕事の効率化が進んでいることを強調した。

 

建設工事に関わる図面や資料などを作成し現場を支える「建設ディレクター」の役割についても紹介。女性の活躍の場も増えているとし、社員らは「建設業は生活に必要不可欠。たくさんの魅力がある仕事なので興味を持ってほしい」と伝えた。

 

生徒たちは、仮想現実(VR)の技術を利用した建設現場での状況などのシミュレーションも体験。VR機器を操作して、長さの計測や写真撮影などに挑戦した。

 

情報処理科2年の塩本結愛さん(16)は「VRの世界はとてもリアルだった。建設業界ではいろいろな種類の仕事があることを知り興味を持てた」と話した。