徳之島で「吹奏楽の祭典」 6楽団70人のサウンド響く 徳之島町文化会館

2025年03月04日

子ども・教育

大人数の吹奏楽演奏を島民に届けた「吹奏楽の祭典」=2日、徳之島町文化会館

【徳之島総局】徳之島の吹奏楽団が一堂に介し演奏する「2025吹奏楽の祭典~平和への祈り」が2日、徳之島町の同町文化会館で開かれた。亀津中、天城中、北中、樟南第二高の吹奏楽部と徳之島高音楽部、徳之島吹奏楽団の6団体に加え、県本土からも5人の楽器奏者を招待。地元の奏者らはレベルの高い演奏に刺激を受けつつ、大人数で合奏する楽しさを味わいながら来場者に曲を届けた。

吹奏楽の祭典は島内の中学校や高校の吹奏楽部員の交流、技術向上を目指し2018年に始まった。今年で8年目。

ステージは徳之島吹奏楽団の演奏で開幕。続いて昨年日本管楽合奏コンテストで最優秀賞を受賞した亀津中吹奏楽部の打楽器パートの3人が、木琴の一種であるマリンバを3人で演奏する三重奏を披露した。

このほか、徳之島高、亀津中、徳之島吹奏楽団の合同演奏と、樟南第二高、天城中、北中、徳之島吹奏楽団の2グループによる合奏ステージがあり、アンコールでは全奏者約70人がステージからパワフルなサウンドをホールいっぱいに響かせた。

(写真左)と、里帰り演奏をする吉澤レイモンド武尊さん=2日、徳之島町文化会館

徳之島高校出身で鹿児島市内でプロのサックス奏者として活躍する吉澤レイモンド武尊さん(37)=鹿児島市=は、今年も里帰り演奏。「子どもたちは素直で音がいい。今後の活躍が期待できる」と笑顔。部員が4人という北中吹奏楽部員らは「レベルが高くて刺激を受けた。もっと練習してプロの人たちみたいな演奏がしたい」と話した。

会場には約300人が訪れた。徳之島吹奏楽団の米山太平団長(39)は「少しでも徳之島の吹奏楽文化が盛り上がり、子どもたちにとってよい環境がつくれたらと思う」と語った。