探究活動で奄美学ぶ 大島北高「アマンday」 講師から助言、次へのヒントに
2023年06月08日
子ども・教育
奄美市笠利町の県立大島北高校(松本勇二校長、生徒134人)で7日、1、2年生を対象にした「アマンday」奄美学講座があった。2年生52人は、テーマ別に来校した講師から探究内容に対する助言を受け、事前に設定していた課題の修正などを行った。
テーマは「自然・環境」「農業・食1」「同2」「伝統・文化1」「同2」の五つ。
「伝統。文化1」の教室では、「八月踊りとシマ唄」のテーマで授業。同グループは、奄美の島唄の現状を知り、伝承・普及活動を行う目的で調査を行っている。
この日は同市住用町の奄美大島世界遺産センター管理運営協議会事務局次長で、奄美の郷土芸能にも詳しい里朋樹さん(33)が講師として来校。島唄の現状について「みんなが思っていることが現状」と話し、伝承・普及活動については、「観光や教育など目的ごとに手段が異なるため、目的を明確にすることが必要」などとアドバイスした。
続いて島唄が歌われるシーンやその歴史、唄者の定義、参考文献の紹介を行い「島唄は地域によって違いがあり、その違いこそが誇りとなっている」と語った。
普通科の朝岡歩紀花さん(16)は「課題を解決するための情報が少ない中、今後の探究活動につながるヒントを得ることができた」と話した。
アマンdayは奄美関することを学び、地元に貢献する意識を高める目的で同校が実施している学習活動。2年生は来年の7月の発表に向け、今年7月に現地調査を実施、9月までに探究したテーマについてまとめる。