日本語学校卒業式、4カ国15人巣立つ

2019年03月11日

子ども・教育

卒業証書を受け取るカケハシインターナショナル・奄美校の卒業生=10日、奄美市名瀬のホテル

卒業証書を受け取るカケハシインターナショナル・奄美校の卒業生=10日、奄美市名瀬のホテル

 東南アジアの若い留学生を受け入れる日本語学校「カケハシインターナショナルスクール・奄美校」(奄美市名瀬、中川智尚校長)の第3回卒業式が10日、奄美市のホテルであった。ベトナム、インドネシア、モンゴル、ネパールの4カ国出身の15人が卒業した。在校生とアルバイト先の関係者らも出席し、門出を祝った。

 

 同校は2015年に開校。2年間のコースと1年半のコースに分かれ、学校や奄美での就労経験を通して日本語を習得している。

 

 卒業式では浜崎幸生理事長が卒業証書を授与。「ここで学んだ知識や経験を生かして奄美と世界の架け橋になってほしい」とエールを送った。

 

 卒業生を代表して、横浜国立大学大学院に進学するモンゴル出身のガンバット・サランチメグさん(30)は「アルバイト先のお母さんの温かいスープを泣きながら食べました」と思い出を披露。インドネシア出身のデリー・プルマナさん(30)も「日本人と働かせてもらったのは貴重な経験になった」とあいさつした。

 

 卒業式後の会食では卒業生一人一人があいさつ。「ウガミンショウラン」と流ちょうな島口を披露したり、「群馬の専門学校卒業後は奄美に帰って就職します」と声を詰まらせて話すなどした。

 

 アルバイトとしてサランチメグさんを受け入れていた奄美市名瀬の居酒屋「喜多八」の女将は「彼女を家族以上に大切にしてきた。本当によく頑張ってくれて誇りに思う」と話した。