海洋教育フェアを初開催 与論町
2021年01月30日
子ども・教育
第1回ヨロン海洋教育フェア(与論町海洋教育推進協議会、町教育委員会共催)が29日、同町の茶花小学校を主会場に開催された。茶花小学校と県立与論高校の児童生徒が、海洋学習を通して考えた地域活性化や環境保全のアイデアを発表した。
フェアは、町内の児童生徒が海洋教育の学習成果を共有し、学びを深める機会とするため企画された。今回は新型コロナウイルス対策として、町内外の4会場をインターネットでつないで開催。町内3小学校と与論中学校、与論高校の5校の児童生徒計161人が参加した。
発表では、島っ子アイデアコンテストと題し、茶花小の6年生20人が6班に分かれて地域活性化のアイデアを競った。審査員は会場に訪れた地域住民らが務めた。最高賞を受賞した特産品開発チームは「特産品で与論の魅力を伝えたい」という目的で、地場産のイカやモズクを使った餃子などを考案。レシピや栄養価の分析などを企画書にまとめた。
他のチームからは、PR映像制作やSNS(会員制交流サイト)での情報発信、ごみ拾いロボットの開発などの提案もあった。
与論高校の生徒は、児童への模範発表として「ごみ問題」「未来の選択」「星空観光」の3テーマで発表した。
特産品開発について発表した茶花小6年の平田千和さん(12)は「発表のため、約1年かけて準備した。特産品の実現に向け、自分たちがしてきたことをこれからも発信することが大事だと思う」と話した。
海洋教育推進協議会の池田剛会長(42)は「海洋教育フェアは、子どもたちが学びを深めるいい機会。来年以降も続けていきたい」と話した。