漂着ごみ問題を調査 奄美こども環境調査隊
2018年08月03日
子ども・教育
奄美市内の小中学生6人で結成した奄美こども環境調査隊(奄美市教育委員会、南海日日新聞社主催)の沖縄本島北部・やんばる地域視察2日目は2日、海の環境をテーマに、漂着ごみの問題を調査した。隊員たちは名護市瀬嵩の砂浜でペットボトルなどが分解されて出来たマイクロプラスチックを採取。海の生き物に悪影響を及ぼす深刻な問題と受け止め、自分たちにできることを考えた。
講師に、沖縄県内で海の自然観察や環境教育に取り組む「しかたに自然案内」の鹿谷麻夕代表を招いた。隊員は2班に分かれ、海岸の一角でそれぞれ採取した砂の中から直径5ミリほどの大きさのマイクロプラスチックを取り出した。1平方メートル当たり約30個のマイクロプラスチックが砂浜に混ざっていることを確認した。
鹿谷代表は「海のごみ問題は国際的な問題。漂着したごみを拾うだけでなく、使い捨ての物を減らしてごみを出さないことが大事」と強調した。
隊員の稲田美空さん(小宿小5年)は「マイクロプラスチックがこんなにたくさん砂浜にあるとは思わなかった。奄美の海岸も漂着ごみが多い。ごみ拾いをしたりして少しでも減らしたい」と話した。
この日は、国頭村奥でトレッキング(山歩き)も行った。視察最終日の3日は、ヤンバルクイナの観察などを計画している。