看護の道へ、誓い新た 病院実習前に「戴灯式」 奄美高校衛生看護科
2024年11月07日
子ども・教育
奄美市名瀬の県立奄美高校(脇浩一校長)で6日、衛生看護科の第49回「戴灯式」があった。現在は看護の現場でナースキャップが使われないため、今年は「戴帽式」から名称を改めて実施。同科2年生10人がともしびを掲げ、看護の道に進む誓いを新たにした。生徒らは8日から12月6日までの約1カ月、同市名瀬の県立大島病院と奄美病院で実習に臨む。
生徒たちは緊張した面持ちで入場。ともしびを掲げ「われは心より医師を助け、わが手に託されたる人びとの幸のために身を捧げん」などとナイチンゲール誓詞を唱えた。
脇校長は「患者さまに寄り添った丁寧な看護ができるよう、現場で多くのことを学んできてください」と激励。生徒代表の榮龍二さん(3年)は自身の病院実習経験を踏まえ、後輩たちに体調管理と事前学習の大切さを伝えた。「どのような行動をしたら良かったかしっかり振り返り、自分自身で改善策を導くことが必要」と助言した。
戴灯生代表の世門瑠奈さん(2年)は、看護師を志した経緯や、夢に向かって努力してきたことを振り返った。「ここまで頑張れたのはクラスメートや家族、先生方のおかげ」と感謝を述べ、「心の届く看護ができる看護師になるため、これから先も努力を惜しまずまい進していく」と決意した。