県政全般で高校生と意見交換 県議会
2021年02月16日
子ども・教育
【鹿児島総局】鹿児島県議会はこのほど、鹿児島市の県議会庁舎で県内の高校生との意見交換会を開いた。開設140周年記念行事の一環で、公立・私立の17校から41人が参加した。奄美からも県立大島高校と県立古仁屋高校からそれぞれ2人が参加し、地域の課題や県政の問題点について議員と意見交換し県議会の活動へ理解を深めた。
奄美からの参加者は大島高校の要田悠那さんと森田香澄さん、古仁屋高校の濱田玲織さんと有川歩汰さんで、いずれも2年生。生徒と議員は各常任委員会に分かれて意見交換した。
郷土を担う人材育成を取り上げた要田さんは「郷土学習の重要性は議会も認識していることが分かり、参考になった」、伝統産業振興で質問した森田さんは「県議会でも大島紬着用の日を設けるなど、積極的に取り組んでいることが分かった」などと話した。
濱田さんは若年人口減少対策についてただし「若者主体のイベントによる魅力PRなど、取り組みのヒントをもらえた」、有川さんは離島の公立高校の生徒確保策で質問し「離島や過疎地域の将来に向け、県議会でも大きな課題と捉えていることが理解できた」と述べた。
4人とも県議会について「離島に住む立場からは、市議会や町議会に比べて少し縁遠さを感じていたが、直接、意見を交わすことで地域の課題に向き合う姿勢を感じた」と話し、意見交換の意義を実感するとともに、地域と県政のパイプとしての役割を確認した。
他の参加者らも、新型コロナウイルス対策や雇用問題、地域のインフラ整備など身近な問題で質問。堀之内芳平副議長は「郷土の未来を真剣に考えている姿は頼もしい。将来、県議としても活躍してほしい」と次世代を担う人材に期待した。