素晴らしさ伝えられるように 大島紬着付け体験教室 住用中

2023年12月07日

子ども・教育

住用中の生徒らが、大島紬の素晴らしさを学んだ本場奄美大島紬の着付け体験教室=6日、奄美市住用中

奄美市住用町の住用中学校(原憲正校長、生徒7人)で6日、本場奄美大島紬の着付け体験教室があった。本場奄美大島紬協同組合青年部会が講師を務め、生徒らは講義や着付けを通して、約1300年の歴史がある伝統工芸品への理解を深めた。

 

同組合や奄美市、龍郷町などで構成する本場奄美大島紬産地再生協議会の事業で、生徒らが伝統文化への認識を深めることが目的。

 

生徒らは、同組合青年部会の元允謙(ただあき)会長(42)からクイズ形式で大島紬の歴史や特徴を学んだ後、着付けに挑戦。教員らも一緒に、じゅばんや着物の着方、帯の締め方などを実践的に学んだ。講義では奈良時代の書物に大島紬とみられる記述があることや、大島紬最大の特徴である精密な絣(かすり)模様などについての解説、大島紬の若者向けブランド「age!!」の紹介などがあった。

 

1年の市田立樹さん(12)は「自分で着るのは難しかったが、涼しくて着やすい。一年をかけて作られていると聞き、驚いた」と感想。2年の濱本紫音さん(14)は「手作業で模様を合わせるなど細やかなところがすごいと思った。着付けは久しぶりで難しかったが、軽くて涼しい」と話した。

 

元会長は「多くの子どもが将来内地に行く。そうしたときに大島紬の素晴らしさを説明できるようになってほしい」と話した。