羅臼町の子どもたちと交流 互いの地域の特徴を発表 徳之島町立山小学校

2025年01月15日

子ども・教育

サトウキビを味見する羅臼町の子どもたち(左)=14日、徳之島町の山小学校

ともに世界自然遺産登録地である徳之島町と北海道羅臼町の子どもたちの交流会が14日、徳之島町の山小学校(和田哲也校長、児童9人)であった。羅臼町からは小学生~高校生4人を含む10人が来島。同小の児童らと、互いの地域の特徴や魅力について情報交換した。

 

羅臼町の子どもたちは同町が進める郷土学習「知床学」の一環で13日に来島。両校はお互いに世界自然遺産登録地であることが縁となり、昨年2月にはインターネット回線を活用した遠隔授業を行うなど交流を続けてきた。

 

羅臼小は2005年に世界自然遺産となった知床半島の東岸にあり、徳之島からは直線距離で約2300キロ離れている。山小であった交流会では両校の児童がお互いの土地の自然や文化の特徴や名産品を紹介し合ったほか、サトウキビの試食などもあった。

 

一行が羅臼を出発した時の現地の気温はマイナス10度だったが、徳之島の14日の最高気温は16度。羅臼小6年の野戸梨々夏さんは「島に生えている植物が大きいことや、空気の匂いが違うことに驚いた。薄着でも全然寒くない」と話し、「羅臼は流氷が北の海から運んでくる栄養のおかげで海産物がとてもおいしい。ぜひ遊びにきて」と羅臼の魅力を語った。

 

山小6年の琉治希君は「同じ海でも羅臼ではシャチが見られるなど徳之島とは全く違っていて興味が湧いた」と述べ、「世界自然遺産登録地に住む者同士、お互いの地域を大切にしなければいけないなと思った。いつか羅臼で一緒に遊びたい」と笑顔を見せた。

 

引率で来島した羅臼町教育委員会の石﨑佳典教育長(55)は「一昨年は西表島、昨年は屋久島と世界自然遺産登録地との交流を続けている。他の地域との比較を通して、ふるさとの良さを語れるように成長してもらえたら」と期待した。