集落への思い育む 乗船体験と魚さばき教室 大和村名音小PTA
2024年10月05日
子ども・教育

船の上で笑顔を見せる児童=9月23日、大和村
大和村名音小学校PTA(納幸輝会長)主催の「魚さばき教室」が9月23日、同村の名音生活館であった。児童や保護者、教員ら20人余りが参加。教室の前には2隻の船で名音の沖合を遊覧し、地元の海に親しみながら集落への思いと誇りを育んだ。
納会長によると、昔はよく大人が船に子どもたちを乗せていたといい、そうした経験をしてほしいと名音の漁師遊漁船「仁太丸」(勝山仁太代表)の協力を得て、初めて実施した。この日は釣り体験も予定していたが、悪天候のため海では遊覧のみとなった。

大人から手ほどきを受けた「魚さばき教室」の様子=9月23日、大和村
子どもたちはライフジャケットを着用して乗船。時折波で船が大きく揺れる中でも、もう1隻の船が見えると声を出して手を振るなど楽しんだ様子。同小4年の山川さくらさん(9)と3年の松本真愛さん(8)は「船に乗れて楽しかった。また乗りたい」「知らない場所を見れてうれしかった。魚釣りもしたい」とそれぞれ話し笑顔を見せた。
遊覧後は魚さばき体験。大人から手ほどきを受けながら、仁太丸が事前に捕ったエラブチ(ブダイ)のうろこを取ったり、包丁でムロアジの腹を開き内臓を取り出したりした。同小5年の納琉亜さん(11)は「初めて魚をさばいたけれど、教えてもらったのでやりやすかった」と話した。
同日は同館で子ども会主催のバーベキューもあり、さばいた魚は刺し身やから揚げにして一緒に楽しんだ。