駒大応用地理研が参画 大学5校目、生徒の探究活動の一助に 奄美群島高校探究コンソーシアム

2024年06月05日

子ども・教育

奄美群島高校探究コンソーシアムへの参加申込書を貴島邦伸会長(中央)に手渡した駒澤大学文学部地理学科の須山聡教授(左)=4日、奄美市名瀬の県立大島高校

奄美群島内の高校全9校と研究機関・企業の共同体「奄美群島高校探究コンソーシアム」(会長・貴島邦伸県立大島高校長)に4日、駒澤大学応用地理研究所(東京都)が参画した。同大学文学部地理学科の須山聡教授が奄美市名瀬の大島高校を訪れ、貴島会長に参画申込書を手渡した。同コンソーシアムへの大学参画は鹿児島大学、東京大学大気海洋研究所、志學館大学、第一工科大学に続き5校目となる。

 

同コンソーシアムは、生徒間の学びの交流や参画研究機関・企業との情報共有などを通じた生徒たちの探究活動の推進が目的。奄美をフィールドとする研究者は多い一方、群島内には大学がない。奄美の高校生たちに研究者の知見に触れる機会を持たせたいと、今年3月に大島高校で開催された「高校生サミットIN奄美」に合わせて設置された。

 

貴島会長は「地理学は人口や政治、経済、環境、文化などを幅広く取り扱う学問で、研究者の参画はさまざまなテーマで探究活動に取り組む群島内の生徒にとって心強い。調査実習で奄美を訪れる学生との交流も期待したい」と感謝した。

 

自然や集落などの景観を専門とし奄美に年間130日ほど滞在するという須山教授は「(自身が指導助言も行う)高校生サミットも拝見し、地理学が生徒の関心に応えられることは多いと思った。応用地理は地理学の成果の社会還元。役に立てたら」と話した。

 

同コンソーシアムでは、参画研究機関・企業の研究者情報をデータベース化している。現在約60人の研究者が登録され、各高校から直接連絡して助言を求めたり、講演を依頼したりすることができる。今年度の高校生サミットは来年3月に大島高校で開催予定。